英語アニメ◆氷菓

hyoka












ミステリーで、人を殺したり怖がらせたりする手段を一切使わずにミステリーとして成立させている所がいい。



ファンタジーが入らず、登場人物に圧倒的な力も与えずに、ただ淡々と現実に起こりうる要素で解決する謎解き、その着眼点と頭脳、分析力にはしびれる。

最初は女子の作画がキラキラしすぎて、抵抗があり引いたが(笑)、1話観て一転「これは興味深い」今では「どうみてもハマってるだろ」という感じ。



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主人公は「やらなくていいことならやらない。やらなければいけないことなら手短に」省エネ主義を信条とする高1男子。←ここに惹かれた(笑)。高校を舞台に日常の謎を解いていく青春学園ミステリ。


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英語は、かなり会話密度が高くなるので、英語音声から入る場合にはそれなりのリスニング力が必要。しかし、主人公男子の淡々とした英語(独り言が多い)は聞き取りやすく勉強になる。また、ヒロイン女子の英語は素直でいい。見た目にも優しそうだが鈴を転がすような透き通る声にも癒される。



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さて、頭脳明晰な女子なのだが、興味を持った時の「距離が近い」(笑)こんな瞳で頼まれたら普通「断れないだろ」鉄板の展開。しかし、そこに舞い上がる主人公ではないため、甘さがクールに差し引かれていい塩梅である。毎回、この子の天然さに対して、この少し背を反らせて引いている様子がいい。



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一つの事柄や史料に対して、高校生が多角的に検証して考えや批判を述べるシーンはなかなか見物。



謎を解決した後、
主人公は周りに囃し立てられるが、
いつもクールにこう返す。


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"It was just luck."


東大模試の後も
家でよく流行っていた(笑)
彼のセリフだったのか!


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話の終わりに毎回出る”The Niece of Time ”「時の姪」氷菓のサブタイトル、由来はジョセフィン・テイの推理小説『時の娘』(The Daughter of Time)から来ている。 歴史上の謎を解いていく話で、つまり薔薇戦争の最後を飾るRichard III(イングランド王リチャード3世)のことである。オープニングの印象的な「薔薇」の漢字も、さりげなくかけてきているのであろう。隅々まで心憎い仕掛け。こういうの大好物(笑)他にもあったら"I have to know!"


各話別に

◆『氷菓』…これは唯一、本当に最後の最後まで結論を読めなかった話で驚いた。ぞわぞわっときた。ミステリー的な意味合いでは一番優れていると感じた。


◆『愚者のエンドロール』…他全てが★5つの中でしいて言えば、これだけ★4かな。


◆『クドリャフカの順番』…犯人は少し読めたが、終わりまでその動機が分からないミステリーだった。そこを解いていく感じ。


◆『遠まわりする雛』…犯人はすぐに分かるが、その動機はなかなか見えてこない。なぜそんなことするのか。答えが知りたくて、どんどん引き込まれていった。実は、最後の話は数時間ぶっ続けで観てしまった。


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どれにおいても言えるのだが、キャラクターの人格が全くぶれていなくて、最後の最後まで各キャラクターが生きていた。キーマンなのに奉太郎の姉貴が出てこない所が心憎い。ちょっと会いたかった(笑)

省エネ奉太郎、初めてちゃんと目が開いた瞬間 ↓

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特に最終回は、京都アニメーションの全精力をかけて作られたと思うぐらい力が入っていて、綺麗で感動。アニメーションというものがこれほど美しいなんて…。


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最後に、ちょうど氷菓を観ている時に、これを作られた監督の訃報をニュースで知った。こんなに素晴らしいアニメーションを世に出してくれた方が・・・・・まだ信じられずショックだった。これからも何回も何回も観たいと思います。ありがとうございました。 


2019年7月31日
『氷菓』アニメーションを初めて視聴 感想をここに
 ご冥福をお祈りいたします




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